バイアグラはED治療薬の第一弾として発売されて以降、本場アメリカだけでなく日本を含む世界中で現在も人気の高いお薬となっています。
バイアグラは強いED(勃起不全)に悩む多くの男性たちにとって救世主とも呼べる存在ですが、その効果は具体的にどのようなものなのでしょうか。
目次
バイアグラの効果効能
バイアグラは有効成分シルデナフィルを含んでおり、これが勃起改善効果を生み出します。
健康な大人の男性の身体は、性的刺激を受けた際にサイクリックGMPという物質が分泌され、その影響で陰茎への血流が活発化することで勃起が起こるようになっています。
時間が経つとPDE5という酵素が働いてサイクリックGMPが阻害されることで、勃起が収まります。
ED(勃起障害)を抱えている人はこのPDE5という酵素の働きが強いがために、勃起が起こりにくい、勃起が起こらない、中折れしてしまうといった症状を訴えます。
バイアグラに含まれている有効成分のシルデナフィルは、PDE5の働きを阻害する作用を持っており、その結果強い勃起力を発揮することができるのです。
シルデナフィル
分子量474.6 セカンドメッセンジャーである環状グアニン1リン酸の分解を行うPDE-5の酵素活性を阻害する。狭心症の治療薬として研究、開発が行われた薬剤である。
こいつの別名はバイアグラ。
松居一代が言ってたヤツである。 pic.twitter.com/P0TGvvk7Jb— お茶漬け星人 (@ochadukewahutuu) September 1, 2018
ある研究ではバイアグラを服用した被験者の92%に勃起の改善が見られ、バイアグラ服用時のセックスの72%が成功に至ったという結果が出ています。
EDにはさまざまな要因から起こるのですが、バイアグラを服用することで下記のような悩みを解決することができます:
・セックス中に中折れしてしまう
・一度射精をするとなかなか復活できない
バイアグラのジェネリックも効果は同じ?
バイアグラと同じ有効成分を含むバイアグラ・ジェネリックが数多く発売されていますが、有効成分が同じシルデナフィルなので基本的な効果は一緒です。
しかし、ジェネリックの中にはゼリー状のもの(カマグラゼリー)やフィルム状のもの(ODフィルム)といった色々な形状のお薬があり、これらは錠剤であるバイアグラよりも即効性に優れています。
さらにフィルム状のものなんかはポケットにしまいやすいので、セックス前にササっと服用できるのが便利ですよね。
バイアグラの効果を安全に引き出すコツ
バイアグラはただ飲めば勃起力がアップするというものではありません。
水で服用するのが基本
バイアグラは他の一般的なお薬と同じように、水で飲むようにと説明書に記載されています。
他の飲料でも問題ないのですが、ただし牛乳などの脂肪分を含む飲料は成分が溶けてしまう可能性があるので、避けましょう。
ちなみに、ジェネリックではODフィルムなど水なしで服用できるのもあります。
空腹時に飲む
お腹いっぱいの状態でバイアグラを服用しても、うまく吸収されずに効果が半減してしまうといわれています。
なるべく空腹時に服用し、食べてしまったら2時間ほど時間を空けて服用しましょう。
バイアグラは空腹時に飲まないと意味がありません。
— 公務員試験マンの日常 (@sknnntj) 2018年12月12日
セックスの1時間前には飲んでおく
バイアグラは比較的即効性の高いED治療薬ですが、錠剤だと体内で吸収されるまでに早くても30分はかかります。
セックスが始まってからバイアグラの効果がすでに現れている状態にもっていくためには、最低でも1時間前には飲んでおくことをお勧めします。
初心者は25mgからスタートしよう
バイアグラは25mgと50mg、100mgの錠剤があります。
日本国内で販売許可が出ているのは50mgまでですが、通販サイトでは100mgまで販売されています。
バイアグラをこれまでに飲んだことがない人がいきない50mgや100mgを服用してしまうと、予期せぬ副作用が起こってしまう危険性があるので、最初は25mgを服用して効き目が足りないと思ったら、増やしていけばいいと思います。
なお、通販サイトでは100mg錠のセットがよく売れていますが、ピルカッターなどを用いて1錠を半分に割って飲んでいる方が多いようです。
体格の良い人は100mgの1錠をまるごと服用しているようですが、日本人は欧米人と比べて体格が小さいので、体格がそこまで大きくない方が100mgまるごと服用するのはあまりお勧めできません。
服用前後に柑橘類を摂取しない
バイアグラを含むED治療薬では、柑橘類のグレープフルーツ(ジュース含む)の同時摂取はしないように注意書きがされています。
有効成分が薬物代謝酵素CYP3A4によって代謝されるのですが、代謝酵素CYP3A4は柑橘類、特にグレープフルーツでの相互作用がみられるため、一緒に摂取するとCYP3A4の働きが阻害された結果、代謝速度が遅くなり血中濃度があがってしまい、強い副作用が出てしまうのです。
バイアグラを服用する際には、その前後に柑橘系の果物、とくにグレープフルーツを食べたり、それが含まれている飲み物は避けてください。